こんにちはsenです。
今回はあまり聞きなれない水中考古学について、さらに日本の若き水中考古学者の山舩晃太郎さんについて調べてみました。
考古学ってどこか神秘的な印象ですが一体どんな人がどんな研究をされているのでしょうか?
水中考古学って?
水中考古学とはあまり聞きなれませんが、ズバリ水中に存在する遺跡や沈没船などを研究する考古学のことです。
古い時代の交易船や積み荷などを対象としており、当時の社会や流通ルートなどを知る手がかりとなるなど水に関わる人類の歴史を紐解いていく学問です。
古い沈没船からどうしていろいろなことがわかるのでしょうか?
船が何らからの原因で沈没したとします。
さらに船の重みで海底の砂の中に埋もれると、下部にある積み荷は完全に酸素が届かいない状況になるようです。
すると無酸素状態となり、結果的に何千年という時を経ても状態の良い様々なものが見つかるというのです。
なんだか宝探しみたいでわくわくするお話しですね!
海底に眠る様々なものから製造の記録や人やモノの流れがわかってしまうのです。
水中考古学者さんたちはこうして人類の遺跡と知識をまもり、調査をしているんですね。
若き日本の水中考古学者山舩晃太郎(やまふねこうたろう)さんの経歴
日本で水中考古学という稀な分野で活躍している山舩晃太郎さんという方がいます。
気になる経歴を調べてみました。
名前 | 山舩 晃太郎(やまふね こうたろう) |
年齢 | 35歳(2019年現在) |
学歴 | 法政大学文学部史学科
テキサスA&M大学(Texas A&M University)大学院 2012年 同大学院修士号取得 2016年 博士号取得 船舶考古学博士 |
職歴 | 合同会社アパラティス 代表社員 (2016年9月~現在)
テキサス農工大学・沈没船復元再構築研究室・研究員 (2010年9月~現在) 東京海洋大学・講師(非常勤)(2018年4月~現在) エクスタナード・デ・コロンビア大学・外国人特別客員教授 (2017年8月~現在) 九州大学 (浅海底フロンティア研究センター) 共同研究企業代表(2018年3月~現在) |
子どものころから「インディージョーンズ」が好きで両親も本当に考古学者になるとは思っていなかったそうです。
好きなことをつきつめた結果研究者となったんですね。
現在は国内外の研究機関で活躍しており、ヨーロッパからカリブ海、南北アメリカ大陸、ミクロネシアなど世界中の沈没船を調査しているようです。
船舶考古学という分野があるということも知らなかったのでとても新鮮でした。
山舩さんはTwitterもやっており、活動内容の発信もされています。
コスタリカ南東部の町カウイタに到着しました。この町でプロジェクトリーダーであるデンマーク人のアンドレアスと合流。彼とマトコと私は仲が良くこれが3人で一緒に訪れた国では6カ国目になります。これから12日間頑張ります。#水中考古学 #船舶考古学 #コスタリカ https://t.co/svKVt1Utkt
— 山舩晃太郎 (Yamafune) (@KYamafune) October 22, 2019
今日遭遇した旅行中の落とし穴(ミス)を紹介しています。ロンドンには沢山の空港があるので気をつけてください。#水中考古学 #船の考古学 #船舶考古学 #海事考古学 #海洋考古学 https://t.co/YHAyg7OZxn
— 山舩晃太郎 (Yamafune) (@KYamafune) September 18, 2019
山舩さんはご自身でウェブサイトも運営されているのですが、水中考古学についてかなり詳しく記載されているので興味のある方ぜひのぞいてみてください!
研究のお話やどうしたら水中考古学者になれるのかという問いに丁寧に答えており、その人柄の良さがにじみ出ています。
とてもマニアックな山舩さんの活動内容を記録したブログもあるので必見です。
世界各国で様々な人たちと関わりながらお仕事をしている姿がみられます。
水中考古学者山舩晃太郎(やまふねこうたろう)さんの研究内容
研究内容は主に西洋船(古代・中世・近代)を対象とする考古学と歴史学のようです。
さらに水中文化遺産の3次元測量と沈没船の復元構築を専門としています。
素人には難解な言葉がでてきました・・・
3次元測量とは、地形や構造物などといった対象物の寸法情報を、専用器械によって3次元的に計測する測量方法です。
うーん、どういうことだろう??とさらにはてなが出てきてしまいましたが、要は今までよりももっともっと詳しく測定できる器機を使用して文化遺産の測量を行っていますということです。
様々な研究を行っている山舩さんですが、最新のツイート(2019年4月)にフィールドスクールのお知らせを発信していました。
水中考古学フィールドスクールのお知らせ。2019年12月29日〜2020年1月4日(年末年始)にミクロネシア連邦のチューク諸島で水中戦争遺跡保護を目的としたフォトグラメトリーのフィールドスクールを開催します。拡散希望です。お願いします。#水中考古学 #戦争遺跡 #チューク諸島https://t.co/31Qr1Yclyt
— 山舩晃太郎 (Yamafune) (@KYamafune) September 4, 2019
フィールドスクールとはなんだろう?と思って調べてみたのですが、どうやら水中考古学の現場体験ができるようです。
2019年12月~2020年1月の年末年始に開催されるようです。
場所はミクロネシア連邦のチューク諸島(旧トラック諸島)にある太平洋戦争の水中戦遺跡。
遺跡保護を目的としたフィールドスクールで、主に社会人対象のようですが、水中考古学を学びたい大学生や大学院生も参加できるみたいですね。
潜水作業の演習や講義もありかなり充実した内容となっています。
とても専門的な内容になってくるのでこうしたフィールドスクールで日本人の研究者が開催するのは他にほとんどないのではないでしょうか。
まとめ
今回はじめて水中考古学という分野、そして世界で活躍している日本の若き水中考古学者の山舩晃太郎さんという方を知りました。
山舩さんは日本の水中考古学の第一人者として研究を続けています。
さらなるご活躍を期待し、人類の歴史を解き明かしていってほしいですね!