こんにちはsenです!
ミャオティンといわれる巨大洞窟群が中国にあります。
その中に世界最大の地下空間である「龍の巣」と呼ばれる場所があるというのです。
地域で暮らすミャオ族は、そのあまりの闇の深さから「決して入ってはならない冥界」と畏れているようです。
一体どんな空間なのか気になりますよね?
中国政府との2年間にわたる交渉の末、今回ミャオティンの撮影に成功することができたそうで、その様子がNHKの番組で放送されます。
プロジェクトに参加したのは、フランスの洞窟探検家のほか、日本の研究者や洞窟写真家など総勢29名の専門家が潜入。
ミャオティンの内部が明らかになっていきます。
今回はそんなミャオティン洞窟の場所や、ミャオティンとミャオ族の関係などについてお伝えしたいと思います!
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中国のミャオティン洞窟とは?場所はどこ?
中国にあるミャオティン洞窟は、世界で最も大きな洞窟です。
場所は中国の貴州省南部の山奥にあります。
あまりに巨大な空間であり、深い闇に包まれているため内部の様子などその全貌はわかっていませんでした。
地域に暮らすミャオ族も、龍の巣と呼び恐れていたといいます。
今回NHKの取材により、内部の様子が明らかになってきました。
プロジェクトでは、なんと92個もの大型照明を持ち込んだそうです。
そこまでしないと中の様子がわからなかったんですね。
その照明の重さは最大で1つ30kg。
30kgですよ??洞窟の中なので、人の手で運ぶしかなかったといいます。
洞窟なのでもちろん足場は悪かったでしょうし、かなり大変な作業であったことがわかりますよね。
さらに6,000mもの電源ケーブルを持ち込んだそうです。
長い・・・・・
なぜこんなにも道具が必要となったかというと、このミャオティン洞窟、全長870メートル、高さは最大で185メートルもあります。
大きすぎますよね?というか、大きさが想像できません。
よく東京ドームで比較したりしますが、容積でいうと東京ドーム8個分を超えるそうです。
鍾乳洞の高さも37メートル近くになるほど巨大なものがありました。この鍾乳洞は37万年かかったと考えられるんだとか。
ケタ違いの大きさ!!!
中国ミャオティン洞窟はどうやってできた?
あまりの大きさと闇の深さから今まで明らかになってこなかった全貌が、今回のプロジェクト開始から2週間後、内部の様子がわかり、どのようにしてミャオティンができたのかわかってきました。
もとをたどるとはじめはすべてが水で満たされている水中空洞でした。数百年前のことです。
壁や天井にある複数のデコボコや穴があり、これは水中でしか作られないかたちなんだそうです。
いくつもの水中洞窟の合流地点のような場所であり大量の水が集まった結果、壁を溶かして削られていきました。そのため天井が崩落し、結果この巨大なミャオティン洞窟ができたと考えられています。
巨大な岩と崖が迷路のように入り組んでいるこのミャオティンはこうして長い時間を経て作られていったんですね。
中国のミャオティン洞窟は龍の巣?ミャオ族の関係は?
ミャオ族は漢字で「苗族」と書き、ベトナムやラオス・タイでは「モン族」と呼ばれています。
ミャオ族が作り出したものには、山にある棚田や発酵食品、緻密な刺繍が施された民族衣装などがあります。
その民族衣装のモチーフには、蝶・龍・虎・鳥・虫・花・魚、、、など様々な形が刺繍されているそうです。
民族衣装は本当におしゃれでかわいいんですよ。日本でもミャオ族の布を使って商品が売られていたりします。
ミャオ族の神話で、先祖は蝶であると信じている人もいるようで、このようなストーリーが残されています。
蝶が12個の卵を産み、山で虎が、川で龍が、最後の2つからミャオ族の先祖が生まれた。
このように龍を自分たちと同族だと思っているというのです。
さらには龍は、天から豊かな水をもたらす象徴ともいわれているそうで、ミャオティン洞窟はもともと水中洞窟であったこともあり、場所柄「龍の巣」と呼ばれていたのかもしれません。
このようにミャオ族の多くはすべてのものに霊魂や生命が宿ると信じているのです。
さらに興味深いのは【ここに先ず母龍が現れ、その後を追った父龍と子龍が穴を沢山開けて出来た】とミャオ族の人々が話していたということです。
人間は得体の知れないものに出会うと様々な妄想をしますが、このとてつもない深さの暗闇を前に、ミャオ族の人たちは恐怖を感じていたのかもしれません。
不安が恐怖となり、龍の巣であるという妄想が生み出されたのかもしれないですね。
まとめ
中国にある世界最大の地下空間ミャオティン。
そこは全長870メートル、高さは最大で185メートルの迷路のように入り組んだ巨大空間でした。
世界各国の専門家によりその全貌が明らかになってきたものの、まだまだ様々な謎が残っているといいます。
洞窟の歴史を解き明かし、新しい発見のためにさらに研究を進めていってほしいですね!