どうもsenです!
今世界が注目しているアマゾンの先住民スルイ族。
スルイ族はなんと最新ITテクノロジーを利用してアマゾンの熱帯雨林を守っているのです。
一体スルイ族とはどんな部族で、どのような技術を使用して森を守っているのでしょうか?
アマゾン先住民スルイ族とは?場所はどこ?
スルイ族は、ブラジル北西部のアマゾンにある60万エーカー(2428キロ平方メートル)の保護区で生活をしています。
アマゾンには200以上の部族が暮らしているそうなんですが、スルイ族は1500人ほどの部族です。
他部族との境界線に村が点在しており、その村に住む人たちは24万ヘクタールの膨大な森を知り尽くしています。
先住民というと原始的は暮らしを想像しますが、スルイ族は違います。
電気やガス、そしてインターネットやテレビもつながっており、学校や診療所もあるそうです。
なんだかイメージと違いますね!
1969年に始めて外部の人間と接触したといわれており、その時を境に様々な問題を抱えることになっていきます。
そのひとつが不法な伐採者による森林破壊です。
人々の無断侵入によって森林の伐採や鉱山の採掘など著しく脅かされてしまったのです。
そこで動いたのがスルイ族の長であるアウミール首長でした。
アマゾンのスルイ族の指導者アウミール首長
アウミール首長は、アマゾンの自然や部族の伝統文化を絶やさないために、テクノロジーや現代風のアイデアを積極的に取り入れる取り組みを始めました。
アウミール首長は、スルイ族で初めて大学へ進学したとても頭の良い方です。
先住民で大学に進学する人がいるなんて聞いたこともなかったのでとても驚きですよね。
スルイ族が外部の文明社会と出会ったのはアウミール首長が生まれる少し前の50年前とのこと。
それまでは本当に外部の世界を知らない自然の中で暮らす先住民スルイ族が、このアウミール首長のおかげで最新ITテクノロジーに触れることになったのです。
どんな技術を使ったのでしょうか?
アマゾンのスルイ族が使う最新テクノロジーとは?
まず、アウミール首長はインターネットカフェを訪れて、そこで初めてGoogle Earthを目にします。
Google EarthといえばGoogleが開発したバーチャル地球儀システムですよね。
どこにいても世界中の衛星写真を観覧することができます。
アウミール首長はこのツールを使って部族の土地と伝統を守ろうとひらめいたのです。
そしてアウミール首長はGoogleをスルイに招き、長老たちの話を録画し、YouTube動画を作成する方法、コンテンツに位置情報をつける方法、そしてGoogle Earth の「文化の地図」にアップロードする方法を学びました。
これで世界中に部族の暮らしの様子や歴史、自然の様子などを世界中の人々に発信できるようになったのです。
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そして2009年にGoogleはスルイ族のもとを再び訪れます。
その際に、モバイル端末とOpen Data Kit を使用した新たな技術を伝えました。
Open Data Kitとは、スマートフォンなどの携帯端末を使って情報収集を行うことができる無料のソフトウェアのことです。データを収集し、そのデータをオンラインサーバーに送信できます。
これにより不法な森林伐採の現場を録画できるようになったのです。GPSの位置情報を含めて写真や動画を端末で撮影し、そして地図作成ツールにアップロードすることでアマゾンの熱帯雨林を監視できるようになりました。
このようにして作成された「スルイ・カルチャー・マップ」はスルイ族の公式サイトかGoogle Earthで観ることができます。
まさに地上と空から最新テクノロジーを活用して森を守っているのです。
まとめ
火災や伐採などで、近い将来にはアマゾンの半分以上は消失してしまう危機的状況だと言われています。
あんなに広いアマゾンですが、人間によって自然破壊が進んでいるんですね。
そんな自然を守ろうとITテクノロジーを駆使して守ろうとしているスルイ族のみなさん。
スルイ族などの先住民族が Google のツールのトレーニングを受けるようになってから、私たちが住む土地についてよりよく理解してもらえるようになりました。情報の力で、この土地の侵害に光が当てられ...スルイ族は自分たちの未来について責任を持つことができるようになったのです。
引用:San Francisco Chronicle 紙にて
アウミール首長のこの言葉の重みがとても響きます。
最新テクノロジーを用いて森林伐採の反対運動を続けていくスルイ族はより良い未来のために力を尽くしています。