こんにちはsenです。
映画「カツベン」の公開が2019年12月13日に公開されることが決定しました。
舞台はおよそ100年前の日本、まだ映画に音がなかった時代。活動弁士がとても人気だったころの映画館などです。
映画のロケ地(撮影場所)はどこだったのでしょうか?
舞台となった福島県や岐阜県をメインに調査しました。
カツベン映画のロケ地撮影場所は?福島や岐阜の舞台
舞台の大正時代にふさわしい場所を求め、監督の周防正行監督は全国を探し回ったそうです。
なかなか昔の古い建物を探すのも大変そうですよね。
内容的にも映画館という当時の雰囲気がある場所ということで条件が限られますが、周防監督は良い場所を見つけることができたんですね。
「劇場に関しては、たくさんの場所を見せていただき、見つけることができました。大正時代の話では、撮れる場所自体がすごく限られます。アスファルトで舗装されていない道を見つけるのは大変です。追いかけっこになるシーンでは、いきなり山中になっちゃったりするじゃないですか。それを山中ではなくて、生活の雰囲気を感じる中で、撮ることが勝負でした。今回、ロケハンに相当な時間をかけられたことがよかったです。プロデューサーが目星を付けてくれたのですが、それを考えると、かなり前から場所探しをしましたね」
引用:映画.com
そしてメインとなる映画館は、福島県芝居小屋の「旧広瀬座」(国の重要文化財)です。
「旧広瀬座」とはどんな場所だったのでしょうか?
カツベン映画ロケ地:福島「旧広瀬座」
旧所在地 | 伊達郡梁川町字北本町7番地の2 |
福島市上名倉字大石前地内 | |
建築年代 | 明治20年(1887・推定) |
面 積 | 785.52㎡ |
構 造 | 木造 一部二階建 入母屋造(いりもやづくり) |
復原年 | 平成6年(1994)9月 |
引用:福島市民家園
https://twitter.com/suofilm/status/1159675671687204864
旧広瀬座は当時の唯一の大衆娯楽施設として、明治20年(推定)に建てられた芝居小屋です。
外観は簡素で古いつくりであり、小屋組には明治時代中期の建築を反映しているそうです。
舞台の裏は楽屋になっており、なんと当時の役者さんたちの落書きなどが残っているようですよ。
こうした芝居小屋は全国みても数少ないとのことです。
カツベンの舞台にまさにぴったりの場所だったんですね!
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明治の終わりから大正にかけて活動写真の人気が出てくるようになり、昭和24年には映画館として改修されたようです。
昭和61年の広瀬川の氾濫で被害をうけ、一度取り壊されてしまいましたが芝居小屋だけは民家園で復元されました。
当時の様子がわかる貴重な芝居小屋を残そうと声があがったんですね。
現在のあづま総合運動公園内にあるので気軽に観に行くことができます。
カツベン映画ロケ地:岐阜「白雲座」
岐阜県でのロケ地は「白雲座」という芝居小屋。こちらも国の重要文化財です。
映画では大正初期の服装で100人ほどのエキストラがチャンバラ劇のサイレント映画をみて歓声をあげるシーンが撮影されました。
岐阜県 #下呂市 の芝居小屋「白雲座」でロケ撮影が行われた #周防正行 監督の #映画「#カツベン!(仮)」。地元エキストラも熱演した撮影の模様をお伝えします。#永瀬正敏 #成田凌 https://t.co/k43u1Vk5E4 pic.twitter.com/KWWlgF3xP3
— 中日新聞 (@chunichi_denhen) April 13, 2019
「岐阜にはこういう小屋がたくさん残っていて、他にもたくさん見せていただきました。メインの映画館は福島にあるのですが、そのサイズ感、雰囲気と照らし合わせて、選びました。ここはメイン舞台の10年前の設定なので、それに見合った小屋の雰囲気が出ています。客席のムシロはこちらで用意しましたが、そういうものの雰囲気もピッタリくるんです」
引用:映画.com
メイン前の10年前の撮影とのことでさらに雰囲気が出ている舞台です。
岐阜県下呂市では江戸時代から明治時代に地元の人々による芝居(歌舞伎)が盛んにおこなわれていたそうです。
そのためたくさんの芝居小屋が残っており、白雲座もその中のひとつです。
白雲座は白山神社境内にあります。
小規模な芝居小屋ですが、回り舞台、花道、仮花道などを備えており芝居をするのに設備は充分のようです。
客席は一部二階建ての桟敷席になっており、収容人数は約400人ほど。
建築時期は不明のようですが、舞台にある落書きから1980年ごろではないかと推測されています。
本当にお芝居をしていた芝居小屋で、現代になり活動弁士の撮影がされたと思うととても感慨深いですね。
時空を超えて同じ場所を活用してまた楽しんでいるということになんだかロマンを感じます!
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カツベン映画エキストラの方が参加
カツベンの映画には地元市民のエキストラも多く参加したようですね!
自分の地元で映画の撮影がされるなんてわくわくしてしまいますよね。
実際にエキストラとして参加した方は活動弁士という職業についてなんとなく雰囲気がわかったかと思いますが、そもそも活動弁士ってなに?という方はこちらも記事もご覧ください。
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活動弁士の職業の歴史とは?周防監督映画カツベンが上映される!
こんにちはsenです。 周防正行監督の映画作品「カツベン」で取り上げられた活動弁士(かつどうべんし)という職業が話題になっています。 活動弁士はまだ映画が無音だった時代に活躍した職業なんです。 一体こ ...
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2019年10頃よりエキストラの募集があったようです。
そして参加した方の声もTwitterにあがっていました。
https://twitter.com/namissa_/status/1189789880441638912
京都ヒストリカ国際映画祭で周防正行監督の新作「カツベン!」を観ました。
成田凌と黒島結菜の若い二人にベテランを脇に配して、アッと言う間の2時間9分!
エキストラ出演した自分自身の姿もかろうじて確認できて大満足!#京都ヒストリカ2019— 渡辺 真 (@m_watanabe03468) October 26, 2019
tweetするのを忘れていました。ちょうどエキストラで参加させていただいた滋賀県豊郷での撮影風景が映っていました。浪曲も活弁も本当に面白い。公開が楽しみ!#周防正行 #カツベン #活弁 #活動弁士 #浪曲 #switch #達人達 https://t.co/LX1iR2ICpu
— 鳥飼りょう@7/25『何が彼女をそうさせたか』活弁ライブ配信&『チャップリンの移民』ワイルドバンチ (@ryo_torikai) January 19, 2019
エキストラに参加した方々が共通して言っているのは「楽しかった!」ということ。
そして試写会に参加方もいるようですが、映画自体もとても面白いようで、時間があっという間だったそうです。
これは期待できますね!!
まとめ
映画「カツベン」のロケ地情報を、福島県と岐阜県中心にお伝えしました。
その他にも京都、茨城県、千葉県などで撮影がされたそうです。
エキストラ情報は公式TwitterやHPに掲載されていましたので、映画に興味のある方はこうして直接エキストラとして参加してロケ地を楽しむのもいいかもしれませんね!
自分の出演している映画となったら絶対に観ますし、そういった楽しみ方もおもしろいと思います!